【俄】日本の美意識-白銀比-
「白銀比」というものをご存じでしょうか?
数字が出てくると頭が痛くなりそうですが、少しお付き合いいただければ幸いです。
「白銀比」とは、「1:√2」の比率のこと。
西洋でいうところの「黄金比」のようなもので、日本で考えられたバランスが良く美しく感じる比率のことです。
「黄金比」では、エジプトの"ピラミッド"、レオナルド・ダ・ヴィンチの"モナ・リザ"に用いられているというのは有名な話ですね。
では、「白銀比」ではどうでしょう。
平安京の碁盤目状の街並みや飛鳥時代の法隆寺、生け花がありますが、私たちのもっと身近なところにもあります。
A判B判などの用紙もそうですし、名刺や、人気TOP10に入るキャラクターのほとんどもあてはまるそうです。
ちなみに、A判などの用紙は、縦と横の比率が「1:√2」になっています。
正方形なんて、すべての辺が同じ長さの四角…ではなかったんですね。
古来から日本人にとっては非常に身近なもので、建築物に多く見られるのは、木材を角材にする際にもっとも無駄が出ないのが正方形だったということも大きいようです。
とっても日本人らしい考え方ですね。無駄を嫌い効率を好む…。
さて、前置きがずいぶん長くなってしまいましたが…
「俄ダイアモンド」にはこの「白銀比」が用いられています。
ダイヤモンドを正面から見ると、正方形が現れます。
一般的な3EXのカットに比べ、ダイアモンドが大きく見え、白い輝きであるブリリアンスが強調されるもの特徴です。
こういった視覚的な美しさへのこだわりも俄の魅力ですが、やはり俄の最大の魅力は情緒的な美しさにあると思います。むしろ、情緒的な美しさにこだわったからこそ、フォルムや輝きへの美しさに繋がったと言えると思います。
俄は、俄ダイアモンドに「誠実さ」「素直さ」「正直さ」という想いを込めています。
その想いを表現できるのが、「正しいこと」という意味をもつ「正方」という言葉を含む形、「正方形」だったのです。
ただ美しいからそうするのでないのです。
俄のこだわりはダイアモンドだけではなく、リングのデザインにまで及びますが、長ーくなりますので次回ご紹介させていただきます。
文章では伝わらない美しさは、是非店頭でご確認ください!
ご来店お待ちしております!